ARNE_DOMNERUSジャズ・アット・ザ・ポーンショップ 2」
(JAZZ AT THE PAWNSHOP 2)

アルネ・ドムネルス(ARNE DOMNERUS)の「ジャズ・アット・ザ・ポーンショップ 2」(JAZZ AT THE PAWNSHOP 2)です。
●PROPRIUSのオリジナル盤になります。

オーディオ愛好家に絶大な支持を得ている「カンターテ・ドミノ」で有名な、スウェーデンのプロプリウスからリリースされたオリジナルで、下段の「ジャズ・アット・ザ・ポーンショップ」と同時期の録音です。

パーソネルは、アルトサックスにアルネ・ドムネルス、ピアノにベンクト・ハルベルク、ベースにゲオルク・リーデル、ドラムスにエーギル・ヨハンセンというレギュラー・クァルテットによる演奏です。

このレコードは、1976年の12月にスウェーデンのストックホルムにあるジャズクラブ「スタンペン」でライブ・レコーディングされたもので、上記の「ジャズ・アット・ザ・ポーンショップ」より1週間前の演奏になります。何故に「スタンペン」が「質屋」なのかは私は知りません。

録音の優秀さは、前作(前作が1週間後の演奏になりますが)に劣りません。同時期の録音ですから当たり前ではあります。これも一時期は、CDがステレオサウンド社からリリースされていました。

録音に関しては、下段の「ジャズ・アット・ザ・ポーンショップ」でのコメントを参考にしてください。

演奏は、レギュラー・グループらしく気心の知れたもので、正にライブハウスの雰囲気を伝える好ましいものだと思います。演奏の水準自体はこちらの方が上かもしれません。

特にリーダーのアルネ・ドムネルスとピアノのベンクト・ハルベルクは快調です。ベテランの面目躍如というところでしょう。

収録曲には、「オーバー・ザ・レインボー」や「プア・バタフライ」などお馴染みの曲があり、モダン・ジャズのホッジス、もしくはカーターみたいな演奏を彷彿とさせます。

前作に劣らない高音質盤をオリジナルLPでいかがでしょうか。ちなみに、このレコードは録音日時に遅れること15年目の1991年に初めてリリースされた重量盤になります。


※このレコード評は、旧き佳き時代とジャズへの想いを込めた音化店主:能登一夫の評文です。







ARNE_DOMNERUSジャズ・アット・ザ・ポーンショップ
(JAZZ AT THE PAWNSHOP)

アルネ・ドムネルス(ARNE DOMNERUS)の「ジャズ・アット・ザ・ポーンショップ」(JAZZ AT THE PAWNSHOP)2枚組です。
●PROPRIUSのオリジナル盤になります。

オーディオ愛好家に絶大な支持を得ている「カンターテ・ドミノ」で有名な、スウェーデンのプロプリウスからリリースされたオリジナルで、最近にリリースされたドイツ・プレスのバージョンではありません。

パーソネルは、アルトサックスとクラリネットにアルネ・ドムネルス、ピアノにベンクト・ハルベルク、ベースにゲオルク・リーデル、ドラムスにエーギル・ヨハンセン、そしてヴァイブにラース・エルストランドというクァルテットないしはクインテットによる演奏です。

このレコードは、1976年の12月にスウェーデンのストックホルムにあるジャズクラブ「スタンペン」でライブ・レコーディングされたもので、演奏よりも録音の優秀さで先に有名になったアルバムです。一時はCDがステレオサウンド社からリリースされていたこともありますから、優秀録音のお墨付きみたいなものですな。

いわゆる物理特性が極めて優秀だというような評価を何処かで読んだことがありますが、確かに優れた録音であることは普通に聴いていても判別できるほどです。

優秀録音盤というレコードは(過去私も何度か騙されて購入しましたが)、その大半はやけに高域が強調されていたり、虚仮脅しのドンシャリ傾向が顕著だったりしたものです。このレコードの場合はそういう素人騙しの類いではありません。

管楽器の艶やかな伸びやドラムスの鮮烈さ、やや硬質ながらシズル感の如き響きを聴かせるヴァイブ、と聴き所は満載です。強いて言うなら、ベースの録音が今一つ私の趣味には合いませんが、それでも水準は確保しているようです。

同じくスウェーデンのレーベルであるスティープル・チェイスにおける一頃の録音も話題になったものですが、ベースとドラムスに関する成果は反対の傾向を表しています。

スティープル・チェイスのベース音は、ニールス・ペデルセンを例にとっても中々に好ましい音を再現していましたが、ドラムスはパタパタ・ヘナヘナで興ざめでした。このレコードの場合は、ドラムスが正に「らしい」音を再生してくれます。

その他にも、ライブハウスらしい聴衆とプレイヤーの一体感(すなわち、笑い声や歓声や拍手)がそれらしく窺えたり、あるいはグラスの当たった音やレジの音までも聞こえるのが、何だか嬉しくさせてくれます。

おそらくはデジタル録音が幅を利かせる以前の、アナログ機材の水準が最高に達した頃の録音で、こういった音場感はデジタルでは得難いものなのかもしれません。少々プアーな装置での再生であっても、違いの分かるところがこのレコードの凄さを端的に表しているかと思います。

録音に関してばかりのコメントになりましたが、演奏が劣っているのかと言うと、そうでもなく、ベテラン達の楽しそうなジャム・セッションは飽きさせることなく聴かせてくれます。古くはクリフォード・ブラウンとも共演歴のあるアルネ・ドムネルスやベンクト・ハルベルクのプレイは納得のいくものだと思います。

曲目も、ベニー・グッドマンの演奏が有名な「ライムハウス・ブルース」や、これまた有名なデイブ・ブルーベックの「テイク・ファイブ」、ガーシュインの「レディ・ビー・グッド」、パーカーの「バルバドス」など、いずれもスインギーな演奏で楽しめるLPでしょう。


※このレコード評は、旧き佳き時代とジャズへの想いを込めた音化店主:能登一夫の評文です。